スマホのメモアプリで筋トレを記録している人へ

スマートフォンのメモアプリで筋トレの記録を続けている人は少なくありません。そして、その方法で記録が続いているのであれば、無理に変える必要はありません。この記事では、メモアプリで記録する利点を確認したうえで、記録が増えてきたときに何が起きるのかを整理します。

メモアプリでも記録は続けられる

記録の道具として、メモアプリは十分に機能します。重量と回数が残っていれば、記録としての役割は果たしています。専用のアプリでなければ意味がない、ということはありません。

実際、記録が続かなくなる理由の多くは道具ではなく、書くこと自体が面倒になることです。すでに毎回書けているのであれば、いちばん難しい部分は超えています。

この記事は、メモアプリをやめたほうがいいという話ではありません。メモアプリのまま続けられる範囲と、記録が積み上がってきたときに別の見方が要る場面を分けて説明します。記録方法そのものを比較したい場合はノート・アプリ・スプレッドシートの比較をご覧ください。

メモアプリで記録する利点

メモアプリが選ばれるのには理由があります。他の方法にはない強みが3つあります。

  • すでに入っていて、すぐ開ける
    新しく何かを入れる必要がなく、ホーム画面から1タップで開きます。始めるまでの手数がゼロに近いことは、記録を続けるうえで大きな利点です。
  • 書き方が自由
    決まった入力欄がないので、何をどう書いても構いません。重量と回数だけの日があっても、体調やフォームの気づきを長めに書く日があっても、同じ場所に残せます。
  • 検索できる
    種目名で検索すれば、その語を含むメモを絞り込めます。紙のノートにはない利点です。

とくに1つ目は軽く見られがちですが、記録が止まる原因の多くは「開くのが面倒」から始まります。すでに手が慣れている道具を使えていること自体に価値があります。

メモアプリでの書き方

書き方が自由なぶん、形式が日によってばらつきやすくなります。あとから探すことを考えると、揃えておいたほうがいい部分がいくつかあります。

残しておきたいのは、日付・種目名・重量・回数の4つです。この4つが揃っていれば、記録としては成立します。理由は筋トレの記録には何を書けばいいのかで詳しく説明しています。

書き方で効くのは、種目名の表記を毎回同じにしておくことです。「ベンチプレス」と「ベンチ」が混ざっていると、検索したときに片方しか出てきません。セットごとの数字も「60kg×10」のように並べ方を固定しておくと、後から目で追いやすくなります。

1回のトレーニングを1つのメモにするか、1つのメモに追記し続けるかは、どちらでも構いません。ただ、日付ごとに分けておくと、1回分(セッション)の切れ目が分かりやすくなります。追記型は書くのが楽な代わりに、後から特定の日を探しにくくなります。

記録が増えると難しくなること

メモアプリで難しくなるのは、書くときではなく見返すときです。記録が増えるほど、次の4つが起きやすくなります。

  • 前回の重量を探すのに遡る必要がある
    今日やる種目を前回いつやったかは、書いた本人にも分かりません。ジムで画面をスクロールしながら探すことになり、その時間だけ手が止まります。
  • 種目ごとの推移が見えない
    1回ずつの数字は残っていても、その種目が3ヶ月でどう変わったかは、並べ直さないと分かりません。数字が縦に並んでいるだけでは、上がっているのか止まっているのかを読み取りにくくなります。
  • 部位の偏りに気づけない
    同じ種目ばかりやっていても、メモの上では毎日きちんと記録できている状態に見えます。どの部位をどれだけやったかは、集計しないと表に出てきません。
  • 記録が増えるほど探しにくくなる
    検索は使えますが、表記がぶれていると漏れます。件数が増えるほど、検索結果からさらに目で探す手間が乗ってきます。

共通しているのは、書いた情報が足りないのではなく、まとめて見る手段がないという点です。記録そのものは正しく残っています。

今の記録は無駄にならない

見返しにくいからといって、これまで書いてきたものの価値が下がるわけではありません。書き続けてきたこと自体が、そのまま資産になっています。

記録が残っていれば、間が空いたあとでも最後にやった内容から再開できます。これは道具に関係なく効いてくる部分で、メモアプリでも同じです。記録があることで何が変わるのかは筋トレを記録するとどう変わるかに3つのメリットとして整理しています。

記録の方法を変える場合も、過去の分をすべて入れ直す必要はありません。種目ごとの直近の重量と回数さえ引き継げば、次の1回からは続きとして記録できます。それより前の記録はメモアプリに残しておけば、見返したいときに読めます。

仕事が立て込んで記録が途切れた期間があっても同じで、残っているところから再開できます。間が空いたあとの戻り方は仕事が忙しい人のトレーニングで扱っています。

記録の量が増えてきたら、見返し方を変える

書き方を変える必要はありませんが、見返し方は記録の量に合わせて変わっていきます。数回分なら読み返せば分かることも、数百回分になると読むだけでは追えなくなります。

アンドトレーニングでは、日付ごとの記録をカレンダーから開けます。どの日にやったかを探すのに、記録を遡る必要がありません。入力の際も、初期設定では同じ種目の前回の重量・回数が初期値として入った状態で開くため、前回の数字を探す工程自体がなくなります(重量・回数の入力方法)。

分析画面では、期間を選んで種目ごとの推移や部位ごとの集計を確認できます(グラフの見方)。総量の指標としてボリューム、重量の水準を見る指標として推定1RMが使われます。どちらも、1回ずつの記録を並べ直して初めて出てくる情報です。

振り返り方そのものについては記録を振り返る習慣にまとめています。メモアプリのまま続ける場合でも、月に一度読み返す時間を取るだけで見え方は変わります。

切り替えるかどうかは、探す手間が実際に発生しているかで判断すると分かりやすくなります。困っていないなら、いまの方法のままで問題ありません。記録アプリを検討する場合の見方は筋トレ記録アプリの選び方で整理しています。

よくある質問

アンドトレーニングにはメモアプリから記録を読み込む機能はありません。移す場合は手動で入力し直すことになります。ただし、過去の記録をすべて入れ直す必要はありません。種目ごとの直近の重量と回数だけ引き継げば、次の1回からは続きとして記録できます。過去の分はメモアプリに残しておけば、必要なときに見返せます。

期間や件数で決まるものではありません。判断しやすいのは、前回の記録を探すのに時間がかかるようになったときです。ジムで前回の数字を遡って探している、種目ごとの変化を知りたいのに追えない、といった場面が出てきたら、見返し方を変える段階に来ています。探す手間が発生していないうちは、そのまま続けて問題ありません。

併用しても構いません。重量と回数はアプリで記録し、フォームの気づきや体調のメモはメモアプリに残す、といった使い分けをしている人もいます。1か所にまとめないと続かないということはないので、それぞれ書きやすいほうに残す形で問題ありません。

あわせて読みたい

筋トレの記録、ノート・アプリ・スプレッドシートを比較する

5つの項目で3つの方法を比べ、それぞれが向いている人を整理しました。

筋トレの記録には何を書けばいいのか

最低限必要な4項目と、書かなくていいものをはっきり分けて解説します。

← コラムに戻る