筋トレが続かない5つの理由と、記録で乗り越える方法
筋トレが続かないのは、意志が弱いからではありません。続いている人とそうでない人を分けているのは、行く日を決めているか、前回の内容を思い出せるか、変化が目に見えるかという仕組みの差です。この記事では、続かなくなる5つの理由と記録で乗り越える方法を整理します。
筋トレが続かない5つの理由
続かなくなる原因は、たいてい次の5つのどれかに当てはまります。いずれも性格の問題ではなく、始める前の準備と、あとから見返せる情報があるかどうかの問題です。
- 行く日を決めていない
「時間ができたら行く」は、予定としてはどこにも存在しません。決まっていない時間は、他の用事が入れば簡単に埋まります。行かなかった週を振り返っても、そもそも行く日が決まっていなかっただけ、ということが少なくありません。 - 前回何をしたか覚えていない
ジムに着いてから前回の内容を思い出そうとしても、重量や回数まで正確には出てきません。結果として前回と同じか軽い内容になり、変化も分からないままになります。前回の重量・回数が残っていれば、その日にやることはほぼ自動的に決まります。 - 変化が見えない
自分の体は毎日目にしているので、少しずつの変化には気づけません。数字であれば、前回との差がそのまま残ります。1RMやボリュームといった指標は、見た目より先に変化が現れることがあります。 - 完璧を目指して途中で崩れる
「週4回」と決めた週に2回しか行けないと、達成できなかった事実のほうが強く残ります。1回でも行けた週を失敗として扱うと、続ける理由がなくなってしまいます。 - 記録が面倒で放置する
記録そのものが負担になると、記録が止まり、少し遅れてトレーニングも止まります。セットごとに重量と回数を書くだけでも十分なので、手数の少ない方法を選ぶことが続けるうえでは重要です。
5つのうち、1つだけ当てはまる人はあまりいません。多くの場合は「行く日が決まっていない」→「前回を覚えていない」→「変化が見えない」と連鎖しています。逆に言えば、最初のひとつを止めれば連鎖も止まります。そもそも記録を残すことが何を変えるのかについては、筋トレを記録するとどう変わるかで3つのメリットに整理しています。
続けるための最初の一歩は「行く日を決める」こと
5つのうち最初に手を付けるなら、行く日を決めることです。あとの4つは、行く日が決まっていないと始まりません。
ここで大事なのは、頭の中で決めるのではなく、予定として外に出しておくことです。「今週は3回行く」と思っているだけの状態は、他の予定と競合したときに必ず負けます。日付に紐づいて初めて、予定として機能します。
アンドトレーニングでは、カレンダーの日付を選んでトレーニングの予定を登録できます。手順は予定を立てて実施するまでの流れにまとめています。予定を入れておくと、他の用事を入れるときに目に入るので、無自覚に埋まってしまうことが減ります。
どの曜日にするか迷う場合は、すでに固定されている予定の前後に置く方法があります。仕事帰りや休みの日の午前など、生活の中で動きが決まっている時間帯のほうが、あとから崩れにくくなります。逆に「空いていそうな日」に置くと、他の予定が入る余地を残したままになります。
実際に行った1回分の記録はセッションという単位で残ります。予定と記録は別々に扱われるため、予定だけ入れておいて後から実施する、という使い方もできます。
何をするかまで決めておくと迷いが消える
行く日に加えて、その日に何をするかまで決めておくと、当日の迷いはほとんどなくなります。決める作業をジムの中でやらないことがポイントです。
種目の組み合わせはメニューとして保存しておけます。一度作っておけば、当日は呼び出すだけで始められます。作り方はメニューの作成方法で解説しています。
何を組み合わせればいいか分からないうちは、あらかじめ用意されたプリセットから選ぶ方法もあります。保存したあとで種目を入れ替えられるので、まず1つ選んでおいて、使いながら調整していくことができます。
決めておく内容は細かくなくてかまいません。どの種目をやるかまで決まっていれば十分で、重量や回数は当日の記録を見ながら判断できます。むしろ細かく決めすぎると、そのとおりにできなかった日に「予定どおりにいかなかった」と感じやすくなり、かえって続けにくくなります。
次に何をするかの決め方については、トレーニング計画の立て方でより詳しく扱っています。
崩れた週があっても、記録が残っていれば戻れる
1週間空いてしまっても、記録が残っていれば前回の続きから再開できます。空白があったからといって、それまでの記録が消えるわけではありません。
カレンダーを開けば、最後に行った日と、その日の内容が分かります。再開するときに「何から戻ればいいか」を考えずに済むので、間が空いたあとほど記録の有無が効いてきます。
間が空いたときにいちばん負担になるのは、再開する前に何をするか考え直すことです。記録が残っていれば、その工程をまるごと省けます。前回と同じ内容をもう一度やるところから戻る、という選択肢をすぐに取れるようになります。
また、数字を見ていると伸びが止まったように見える時期が必ず来ます。プラトーと呼ばれる状態ですが、記録があれば、その時期に何をしていたかを後から確認できます。原因を探せる状態にしておくことが、やめずに済む理由になります。
続かなかった経験があるほど、次に始めるときは自分の性格ではなく仕組みのほうを変えてみる価値があります。5つの理由のうち、いま自分に当てはまっているものはどれか、というところから見ていくと手を付けやすくなります。
完璧に実行することよりも、決めた日に行けたかどうかだけを見るほうが長続きします。その仕組みの作り方はトレーニングを習慣にする仕組みづくりで詳しく紹介しています。